- 老後が不安な薬剤師
- お金持ちになりたい薬剤師
- 収入を上げたい薬剤師
こんにちは!管理人のおしゅんです。
「このままでは将来の資金計画が立たない…」
「同世代の友人と比べて資産形成が5年以上遅れている」
「35歳を過ぎても給料が上がらず、老後の貯蓄がまったく進まない」
このような不安を抱えている薬剤師の方は非常に多いのではないでしょうか。
薬剤師として誠実に働いているにもかかわらず、思うように収入が増えず、将来の経済的自由が見えないことに焦りを感じているかもしれません。
厚生労働省の調査によると、薬剤師の平均年収は約580万円。同じ6年制大学を卒業する医師(平均約1,500万円)や歯科医師(平均約1,000万円)と比較すると大きな開きがあります。
現時点でも老後資金は約2,000万円必要と噂されていますが、現在の収入では十分な資産形成が難しい現実があるでしょう。
しかし、悲観する必要はまったくありません。
薬剤師という国家資格と専門知識は、適切に活用すれば大きな収入につながる可能性を秘めているのです。
資産形成において、重要なのは「①無駄遣いしない」「②より多く稼ぐ」「③投資する」こと。
本記事では、薬剤師が「稼ぐ」ために最大限できることにフォーカスを当てて話していきたいと思います。
薬剤師の収入を最大化する3つのステップ
薬剤師が収入を増やすには、次の3つのステップを順番に実行することが効果的。
- 戦略的なキャリアアップで市場価値を高める
- 高収入が期待できる職場への転職を実現する
- 専門性を活かした副業で複数の収入源を構築する
この3ステップアプローチによって、あなたの市場価値と年収を同時に高めることができます。
順番に詳しく見ていきましょう。
自身の市場価値を高める:自己投資の重要性
自己投資は薬剤師の収入アップにおいて最も重要な第一歩。
なぜなら、専門性が高まればあなたの市場価値は上がり、より高収入を得られる職場で働く機会が増えるからです。
専門・認定薬剤師資格の取得で市場価値をアップ
専門・認定薬剤師資格を取得することは、最も確実に市場価値を高める方法。
当たり前ですが、企業に自分をアピールするためには、やはり資格を持つことが手っ取り早いです。
あなたがいくら良い人で優秀だとしても、短い面接時間や書類上でそれを伝えることは難しく、採用側はなかなか評価をしてくれません。
最近では特定の資格を持っている薬剤師には資格手当をつける企業も増えてきており、資格を持つことはより重要となってきています。
例を挙げると、日本調剤株式会社では、
- 外来がん治療認定薬剤師
- 緩和薬物療法認定薬剤師
- 腎臓病薬物療法専門(認定)薬剤師
- 栄養サポートチーム専門療法士
- 糖尿病薬物療法認定薬剤師
- がん専門薬剤師
- HIV感染症薬物療法認定薬剤師
を有する薬剤師の場合、年収が60万円アップするそう。(2021年1月時点)
専門・認定薬剤師資格の取得は難易度が高いものも多いですが、長期的なキャリア形成と収入アップを考えれば最も費用対効果の高い投資といえるでしょう。
英語力の向上でグローバルキャリアへの扉を開く
英語力は外資系製薬企業やグローバル展開している日系企業で極めて高く評価されます。
昨今グローバル化が進んでいく中で、高い英語力を持つ医療人材の需要は年々増加傾向。
もちろん、薬剤師も例外ではなく、英語力の高い薬剤師は市場価値が高くなります。
薬剤師が英語力を活かせるおすすめの職場
外資系製薬会社では、英語でのコミュニケーション能力が必須。海外のチームとの連携や国際的なプロジェクトに関わる機会が多いため、英語力が高いほど重宝されます。
年収の目安: 経験を積めば年収1,000万円以上は珍しくありません。特に研究開発職やメディカルサイエンスリエゾン(MSL)などは高収入を狙えるポジションと言われています。
臨床試験をサポートするCROでは、海外のクライアントとのやり取りや英語での文書作成能力が求められます。
年収の目安: 年収500万~800万円程度と、CROは製薬会社よりも給与水準は若干低い傾向がありますが、経験を積むことで年収アップが期待できます。プロジェクトマネージャーになれば年収1,000万以上も狙えます。
製薬会社やCROは調剤薬局や病院の薬剤師に比べ、年収が高くなっています。英語力を高めてこれらの職場に転職することができれば、速やかな年収アップが望めるでしょう。
臨床研究・論文実績を積み重ねる
臨床研究への参加や学術論文の執筆は、アカデミアや研究開発部門でのキャリアを目指す上で重要な実績。
専門性の可視化が可能であり、研究開発職への転職に有利になる場合があります。
また、業界内での認知度が向上することで、高いポジションへの昇進や転職時の条件交渉で有利になるでしょう。
先ほど例に挙げた、製薬会社の研究開発職やMSL、CROへの転職に加え、大学教授などのアカデミアでのキャリアの道を開くことが可能です。
キャリアアップを活かす:高収入が狙える職場に転職
キャリアアップによって市場価値を高めた後は、その価値を最大限に評価してくれる職場への転職を検討しましょう。
せっかく市場価値を上げても、正当に評価してくれる職場に身を置かなければ意味がありません。
効率的な転職を実現するために転職エージェントを活用しよう
薬剤師の転職では、転職エージェントの活用が成功の鍵となります。
非公開求人の紹介や年収交渉のサポートなど様々なサービスを通じて、あなたの市場価値を最大限に引き出してくれるでしょう。
薬剤師転職エージェント活用のメリット:
- 非公開求人へのアクセスが可能になる
- 職場の内部事情や実態を事前に把握できる
- 面接対策や履歴書添削のサポートが受けられる
- 条件交渉を代行してもらえる
- 転職市場の最新トレンドを教えてもらえる
あなたのキャリアやスキルを正確に評価し、それに見合った好条件の求人を紹介してくれるでしょう。
複数の転職エージェントに登録することで、より多くの選択肢を得られるため、3つくらい登録していくことをおすすめします。
その中でも、ファルマスタッフは求人数も多く、サービスが充実しているため特におすすめしています。
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資格を正しく評価してくれる薬局、病院へ
専門・認定薬剤師の資格は、すべての医療機関で同等に評価されるわけではありません。
せっかく頑張って資格を取っても全く収入が上がらない職場も存在します。
どうせ頑張ったなら、それに応じた報酬が欲しいですよね。
専門・認定資格が高く評価される職場の特徴:
- 専門外来や特殊診療科を持つ総合病院
- 先進医療に取り組む国立病院機構
- 専門領域に特化した民間クリニック
- チーム医療を重視する総合病院
転職前に資格手当の有無や金額を確認し、あなたの専門性が正当に評価される職場を選ぶことが重要です。
製薬企業で学術的専門性を活かして年収1,000万円以上も
専門性を高めれば、製薬会社でも高い評価を得ることができます。
例えば、MSLは製薬企業において、医療従事者に対して医薬品の学術的情報提供を行う職種。
営業色の強いMRとは異なり、科学的エビデンスに基づくコミュニケーションが求められるため、薬剤師の専門性が高く評価されます。
MSLに転職するためには、専門領域における臨床経験、学会発表や論文実績の構築、高い英語力、プレゼン能力など様々な実績、スキルが求められます。
決して楽な道ではありませんが、それに見合った報酬が期待できるため、自信のある方は実績を積んで挑戦してみるのも良いでしょう。
薬剤師の専門性を活かした4つの在宅副業
キャリアアップと転職による本業の年収アップに加え、副業による収入源の多様化も資産形成には欠かせません。
特に在宅で取り組める副業は、ワークライフバランスを維持しながら収入を増やせる点が魅力的。
その中でも、私が薬剤師に特におすすめする在宅副業を4つ紹介します。
医療・健康系ブログ運営
薬剤師の専門知識を活かした医療・健康情報ブログの運営は、広告収入が期待できる副業。
一般の健康情報サイトと比較して専門性が高いため、収益化も早い傾向があります。
医療系ブログで収益を上げるためのおすすめジャンル:
- ニッチな健康テーマに特化した記事(例:更年期障害、アトピー、睡眠障害など)
- OTC医薬品や健康食品のレビュー記事
- 薬剤師の視点からの商品比較記事
記事の信頼性を高めるため、プロフィールには必ず「薬剤師」であることを明記しましょう。
また、アフィリエイト広告だけでなく、Google AdSenseなどの広告収入、有料メンバーシップ、電子書籍販売など、複数の収益化方法を組み合わせることができるため、収入の規模を拡大していく事も可能です。
医療・健康系YouTubeチャンネル運営
YouTubeは現代において、欠かせないコンテンツとなっており、副業で活動されている方も増えてきています。
動画数は日に日に増えており、今や何を検索しても解説動画が出てくる時代。
しかし、まだまだ薬剤師の参入は少なく、薬剤師にとっては少ない競合で闘う事が可能な副業なのです。
あなたが普段学んでいる内容を一般の方向けに情報発信するだけでも、健康や医療に興味のある視聴者を確保できるでしょう。
YouTubeなどの映像コンテンツは、本やネット記事などの文字情報よりも情報が伝わりやすく、視聴者の悩みを解決しやすいという特徴があります。
薬剤師YouTuberとしてのコンテンツ例:
- 薬の飲み合わせや副作用に関する解説
- 市販薬の選び方・使い方ガイド
- 症状別セルフケア方法
- 健康食品・サプリメントの効果検証
- 医療ニュースの解説
初期投資として、良質なマイク(1〜2万円)と照明(1万円程度)があれば十分スタート可能。
最初は週1本の投稿から始め、生活に合わせて徐々に投稿頻度を増やしていくと良いでしょう。
こちらもブログ同様、有料メンバーシップ、電子書籍販売などと掛け合わせて、収入規模拡大を期待できます。
医療系ライター
医療情報の信頼性が重視される中、薬剤師の知識を活かした記事執筆の需要は非常に高まっています。
実は、製薬会社のウェブサイト、健康情報ポータル、医療メディアなど、さまざまな媒体で執筆機会があることをご存知でしょうか?
薬剤師などの国家資格があれば、一般のライターと比べて報酬が高く設定される傾向があります。
医療系ライティング案件の例:
- 疾患に関する解説記事
- 医薬品の使用解説
- 臨床試験結果の解説記事
- 健康コラム記事
- 医療従事者向け専門記事
まずはクラウドソーシングサイトなどで実績を積み重ねることが重要です。最初は報酬も安く、やる気が出ないかもしれません。
しかし、実績を積めば、低単価の単発仕事から長期継続契約の依頼に変わり、高単価案件を獲得できるようになるでしょう。
さらに、認定・専門資格があればより自身の専門性をアピールする事ができ、報酬も高くなる傾向があります。
SNSを活用した医療系インフルエンサー
Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなどのSNSで医療・健康情報を発信する「医療系インフルエンサー」としての活動も、薬剤師の専門性を活かせる副業。
ブログと同じようにアフィリエイト広告を貼って広告収入を得る事ができます。
また、インフルエンサーとしてある程度名が通りフォロワー数が増えれば、企業から医薬品や健康食品のPR依頼が来るようになるでしょう。
フォロワー数別の企業案件報酬相場(1案件ごと):
- 1万〜3万フォロワー:3万円〜8万円
- 3万〜10万フォロワー:8万円〜15万円
- 10万〜30万フォロワー:15万円〜30万円
- 30万フォロワー以上:30万円〜50万円以上
医療系インフルエンサーとして成功するには、単なる情報発信ではなく、ユーザーの悩みに寄り添った有益なコンテンツ制作が重要。特に「分かりやすさ」と「科学的、理論的な意見」のバランスが求められます。
医療系インフルエンサーとして成功するためのポイント:
- 専門家としての信頼性を常に意識する
- 視覚的にわかりやすい図や表を活用する
- 最新の医療トレンドに敏感になる
- ユーザーからの質問に丁寧に回答する
- 継続的かつ定期的に投稿する
SNSで成功を収めるためには継続力が必要。需要のある情報を毎日発信し続けることが成功のカギです。
薬剤師の副業に関する注意点
薬剤師として副業を始める前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
職場の就業規則を確認する
職場によっては、就業規則で副業に関する規定があります。完全に禁止している場合もあれば、届出制や許可制としている場合もあります。
副業を始める前に必ず確認し、必要に応じて上司に相談しましょう。
守秘義務・個人情報保護に細心の注意を払う
医療現場で得た情報を副業で使用することは、守秘義務違反や個人情報保護法違反になる可能性があります。
ブログやSNSでの発信においては、具体的な患者情報が特定されないよう、細心の注意を払いましょう。
確定申告を忘れずに行う
副業による収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要。忘れると脱税になります。
見落としがちなのが副業による収入が20万以下の場合でも住民税に関しては別で申告しないといけないという点。これは知らない人も多いと思うので忘れずに行いましょう。
医療広告ガイドライン・薬機法などの遵守
医療系コンテンツを発信する場合は、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」や薬機法、景品表示法などに抵触しないよう注意が必要です。
医薬品や健康食品において、誇大広告になる表現や、断定的な表現には注意しましょう。
(例:この健康食品を毎日とれば、肌が若返ります。若返るという表現が✖
この健康食品を毎日とれば、ハリのある毎日に早変わり。抽象的な表現なので〇)
まとめ:薬剤師の収入アップは計画的なキャリア戦略で実現可能
薬剤師として収入を最大化するには、
- 戦略的なキャリアアップ
- 高収入が期待できる職場への転職
- 専門性を活かした副業での複数収入源の確立
という3ステップアプローチが効果的。
やみくもに働いても効率よく収入を高めることはできません。しっかりと計画を立てて行動することが重要となります。
資産形成において「稼ぐ力」は最も重要です。稼ぐ力を身につければ、今後どのような時代を迎えようとも生きていけるでしょう。
さて、稼いだお金を使って次は投資をしてみましょう。投資に関する記事は以下になります。
