薬剤師は負け組?明日から勝ち組になるための戦略解説

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この記事はこんな人におすすめ
  • 年収が伸び悩む薬剤師
  • 医師に劣等感を感じている薬剤師
  • 勝ち組になりたい薬剤師

こんにちは!管理人のおしゅんです。

薬剤師として働く中で収入の停滞や社会での位置付けについて悩んでいませんか?

特に40代以降の収入が伸び悩み周りに劣等感を感じることがあるのではないでしょうか。

世間で「薬剤師は負け組」という風潮を感じることが多々あると思います。

私自身もそうでした。しかし、今では薬剤師を負け組とは感じておらずむしろ勝ち組だと思っています。

どうしてそう思うようになったのか?

記事を読み終わった後にはあなたも薬剤師を勝ち組だと思っていることでしょう。

本記事では、薬剤師が「勝ち組」として活躍するための具体的な戦略について紹介します。

目次

薬剤師が負け組と言われる理由

どうして薬剤師は「負け組」と言われるのでしょうか?

薬剤師が「負け組」と言われる主な理由は「収入の伸びの悪さ」「医師との比較」にあります。

一般職と比べて年収が上がりにくい

薬剤師は一般の職に就いている方と比べて年収が上がりにくいと言われています。

年齢薬剤師一般職(全産業平均)
入社~30代前半◎ 高水準(400~500万円)△ やや低め(300~400万円)
30代後半~40代○ 頭打ち気味(550~600万円)○ 順調に上昇(500~600万円)
50代以降△ 横ばい(600万円程度)○ 役職ありで700~800万円以上

参考:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」

初任給こそ高めですが、40代くらいになってくると年収の伸びが悪く、一般職の役職持ちに年収が追い越されることが多いです。

そのため、40代の同窓会では周りの一般企業に勤めている人の方が年収が高い事はザラにあります。

「薬剤師って意外に(お金)もらえないんだね。」
「大学に6年も行ったのに、なんだかもったいないね。」

同窓会で友人にこんなことを言われた日には枕を涙で濡らすことになるでしょう。

医師と比較される

薬剤師は医師と比較されることがよくあります。

同じ「6年制大学の医療関係者」として位置付けが似ているためどうしても比較されやすいんですね。

しかし、日本において社会的地位は圧倒的に医師の方が上なのが現実。

「医者でも薬は知ってるんだから、薬しか知らない薬剤師なんて医者の下位互換じゃん。」
「薬剤師って医者の指示がないと何もできないんでしょ。」

なんて心無い言葉を浴びることもあります。

さらに収入面では、医師の平均年収が約1,500万円に対し、薬剤師の平均年収は約580万円と大きく差があります。

「学生時代に一生懸命勉強して、6年間大学に行ったのに医者と比べてこんなに年収低いんだ。」とパートナーに失望されることもあるかもしれません。

自身でも「薬剤師ってもっと高収入だと思ってた。」と感じたことはないでしょうか?

少なくとも私はそう思っていました。理想と現実の差に愕然としました。

薬剤師は医師と比較した場合の社会的地位、年収の差が大きいため、「負け組」という扱いを受けることが多い印象です。

薬学部の学費が高い

薬学部の学費は6年制ということもあって一般的な4年制の学部より高くなりがち。

私立大学の場合、6年間の学費が1,000~1,500万円程度かかります。

国立大学なら6年間の学費は350万程度で済みますが、入学するためにはかなりの学力が必要。

奨学金を借りた方も多いでしょう。留年、国試浪人なども考慮すればさらに学費はかさみます。

一方で、就職後も医師のように高い収入を得られるわけではないためその後の経済的負担はかなり大きい。

このように薬剤師になるまでにかかるコストと薬剤師になった後の収入がアンバランスであることも「負け組」と言われる一因となっています。

仕事内容を理解されない

薬剤師の仕事内容は一般的に周知されていません。

現代の薬剤師の仕事は患者の薬歴の管理や薬の副作用、相互作用を確認するだけに留まりません。地域の住民の健康サポート、在宅業務まで幅広く活躍しています。

しかし、今でも多くの人は薬剤師の仕事を「薬を袋に詰めて渡すだけ」と誤解しています。

「薬揃えるのにいつまで時間かかってるの?袋詰めするだけでしょ。」
「何分待たすの?医者がいいって言ったんだからいいんだよ!」
「医者がいたら、薬剤師っていらなくない?病院でそのまま薬がもらえたらいいのに。」

日々働いていると、このような発言を耳にすることがあるでしょう。

薬剤師の仕事は裏方になることが多く、詳細が一般の方にあまり認知されていないため、評価されていないという現状があります。

薬剤師は負け組なのか?

では、やはり薬剤師は負け組なのか?

私の答えはNoです。

その理由を話していきます。

収入の伸ばし方はいくらでもある

普通に何も考えず、雇われ薬剤師で一生を終えるだけでは確かに負け組かもしれません。

しかし、明確な意思を持って行動すれば、収入を伸ばす方法はいくらでもあります。

例として、薬剤師が収入を伸ばすためには以下のような手段があります。

  • 順当にキャリアアップをすすめる
    調剤薬局やドラッグストアでしっかりとアピールして役職に就きます
    管理薬剤師、エリアマネージャーとなれば年収は順当に上がっていくでしょう
    病院薬剤師も認定、専門資格を評価される病院に身を置けば収入はupします
  • 薬局を開設する
    独立して薬局を開設。成功すれば年収は青天井です
    先行投資が必要なのでリスクは高め
    今は大手チェーンが強く、個人薬局が生き残るのは厳しいかも
  • 転職する
    転職に成功すれば、一気に年収が100~200万円くらい上がることも
    一番確実で手っ取り早く年収が上がる方法
    まずは自身の市場価値を転職エージェントに評価してもらうのがおすすめ
  • 副業をする
    空いた時間で副業をする。本業以外で収入の柱を作ることができる
    薬剤師では得られない経験や知識が身につく
    視野が広がるので一度は挑戦してみたほうが良い

後で詳しく解説します。

薬剤師には医師に負けない強みがある

薬剤師には医師に負けない強みがあります。

一つは言わずもがな、「薬に関しての専門性」

もう一つが、「医師より自由であること」です。

私は病院薬剤師をしていますが、雇われ医師の拘束時間は正直異常です。

平日の残業は当たり前。

休日も一度は病院に顔を出さなければいけないような空気感がありますし、当直や宅直も多い。

外科医であれば休日、夜間関係なく緊急手術に呼ばれます。

家で寝ていても、飲み会をしていても、電話一つで病院に向かわなければなりません。

その上、医師の給与体系は年俸制が多く残業代は出ない施設が多いです。

ヤバくないですか?めちゃくちゃブラック企業ですよね。

知り合いの循環器内科の若手医師は「プライベートなんてほぼ無いよ。帰ったら疲れて寝るだけ。」と言っていました。

薬剤師は残業こそありますが急な夜間の呼び出しなどはありません。

収入は医師に劣りますが生活の質は圧倒的に薬剤師の方が良い場合が多いでしょう。

私個人の意見としては薬剤師で良かったと思っています。

家族との時間も十分に取れてますし、スキマ時間にもはや趣味の副業に取り組めて人生が楽しい。

副業ではブログやnote、Kindle出版など色々なことに挑戦しており、SNSを通じて副業仲間も増えてきています。

自由な時間があることは人生において非常に大事なこと。仕事だけの人生なんて生きている意味がない。

薬剤師は薬のほかにも「自由」という点で医師に勝っているのです。

昔に比べて薬剤師の仕事が理解されてきている

薬剤師の追い風として、昔より一般の方々に薬剤師の仕事が理解されてきているという点があります。

「アンサング・シンデレラ」というドラマがあったのはご存知でしょうか?

病院薬剤師の仕事にフォーカスを当てたドラマです。

個人的には「なかなか攻めたドラマだな」と思っていましたが、一般の方々の反響が想像より大きかったですね。

「薬剤師ってこういう仕事もしてるんだ。」
「医者って意外と薬を間違えてるんだ。」

こういった声がネット上に挙がっていた記憶があります。

そのおかげもあってか、働いていても薬剤師を煙たがる人は減ってきているように感じています。

非常にありがたいことですね。

薬剤師が負け組から勝ち組になるための方法

ここからは薬剤師が負け組から勝ち組になるための方法を教えます。

やはり、薬剤師は収入面がネックとなりやすいため収入を伸ばすことでコンプレックスが解消されます。

前述しましたが薬剤師が収入を伸ばす方法には以下のような手段があります。

順当にキャリアアップを行う

薬剤師が収入を伸ばす方法で最も一般的なのは、順当にキャリアアップを行うこと

一般企業のサラリーマンと同じく、職場内で実績を重ねて上層部に評価されることで役職を獲得します。

キャリアアップの種類は調剤薬局とドラッグストア、病院で大きく異なります。

キャリアアップで高収入を目指しやすいのは調剤薬局とドラッグストアです。

調剤薬局、ドラッグストアの場合

一般薬剤師 → 管理薬剤師 → エリアマネージャー → 経営陣

調剤薬局、ドラッグストアでは上記のようなキャリアアップが一般的。

管理薬剤師は薬局に1人は必要であるため、仕事を真面目に続けて経験を積んでいれば自然と就任できると思います。

エリアマネージャーは管理薬剤師に就任してからも実績を積み、経営陣から評価されると就任することができるでしょう。

エリアマネージャーがさらに経験を積み、経営陣にスカウトされると経営側にまわることも。

エリアマネージャーになれば年収700~800万円程度の収入が期待できます。

調剤薬局やドラッグストアは病院と比べて実力が認められやすいため、若手でも管理薬剤師やエリアマネージャーに就任することが可能。

調剤薬局やドラッグストアではキャリアアップにより20~30代でも収入upを狙うことができます。

病院の場合

一般薬剤師 → 主任 → 薬剤部長

病院では上記のようなキャリアアップが一般的。病院によっては副主任や室長などの役職もあります。

病院の役職は年功序列となっているところもまだ多いので、実力があるから役職に就けるとも限りません。

また、役職の枠が少ないため上司が退職などでいなくならない限り役職に就けないケースが多い。

それでも薬剤部長に就任できれば病院によっては年収800~900万程度に達するようです。

しかし、薬剤部長の枠は病院に1つしかなく薬剤部長になるころには定年間際となっていることが多いでしょう。

病院で順当にキャリアアップして高収入を目指すのはなかなか難しいでしょう。

また、認定薬剤師、専門薬剤師になれば手当がつき年収が上がることもあります。

しかし、手当の金額は病院によってバラつきが激しく、せっかく苦労して資格を取っても年収に反映されない病院も多々あります。

そういった場合は転職を考慮すべきでしょう。

生涯年収でみると病院は調剤薬局やドラッグストアに見劣りしてしまいますね。

独立して薬局を開業する

年収を大きく伸ばす方法の一つとして薬局を開設するという方法もあります。

「独立して自分の店舗を構えたい」
「他人に縛られずに自由に仕事がしたい」
「経営者になりたい」
「収入を爆発的に伸ばしたい」

皆さん、一度はこのようなことを考えたのではないでしょうか?

「自分の薬局を持ちたい」

そう夢見た人も多いと思いでしょう。私も考えました。

しかし、今から個人で薬局を開設するのはなかなかリスクが高いです。

理由は薬局はすでに飽和状態にあるから。

薬局は「医薬分業」の際に劇的に数が増え、厚生労働省のデータによると現在は60,000件以上存在しており、コンビニより多いといわれています。

競争は日々激化しており、個人の薬局が大手チェーンの中に参入して生き残るのは大変厳しい状況。

また、厚生労働省も増えすぎた薬局の存在と膨れ上がった医療費に頭を抱えており国の意向に沿わない薬局を減らすための動きをみせています。

2年に1回行われる診療報酬改定で調剤基本料や技術料などは点数を下げられており、漫然と調剤のみ行う薬局は経営が成り立たなくなっています。

ただし、かかりつけや在宅など国が求めている機能を薬局が備えることができればしっかり点数を算定できるように診療報酬は改定されています。

つまり、国の意向に沿う動きができる薬局であれば個人の薬局でも生き残ることは可能。

時代の流れに合わせ、臨機応変に対応できる人であれば薬局経営も上手くいくかもしれません。

今から薬局を開設するのはリスクもありますが、成功した時のリターンは大きいため挑戦してみるのも良いでしょう。

私はおすすめしません。

転職を行う

転職がおそらく年収を上げるための最も現実的で有効な手段でしょう。

薬剤師は似たような仕事内容でも職場によって年収の違いが大きい場合が多いです。

転職に成功すれば年収を一気に100~200万円上げることも可能。

実際に私の友人は病院から調剤薬局に転職して年収を120万程度上げることに成功していました。

また、転職は職場環境が悪い場合も有効な手段。

私も最初の職場は残業が非常に多く、そのくせ給料はそんなに高くない職場でした。

帰っては寝るだけを繰り返す、プライベートの全く無い生活を送る毎日。

そんな時、大学の友人に転職エージェントを紹介されて約3ヵ月でスピード転職を行うことができました。

現在は給料はそこそこですが、残業がほとんどない満足のいく職場で働いています。

転職は年収を上げるための簡単な手段でもあり、過酷な職場環境から脱出する手段でもあるのです。

一方で、転職を行うすべての人が成功するわけではありません。

転職を行っても、年収が下がったり職場環境がさらに悪化する人も中にはいます。

そういった場合の大抵の原因は自分ひとりで転職活動を行っているから

初心者が自分で転職活動を行うと、自分の市場価値が分からず年収の交渉に失敗したり、職場環境のリサーチができていないケースが多々見受けられます。

転職で失敗したくないなら転職のプロである転職エージェントに相談した方が絶対に良い。

自身の市場価値を把握することができるし、職場環境のリサーチに優れたエージェントも存在します。

さらに面接対策や年収の交渉まで様々なサポートを無料で受けることができます。

私が特におすすめする転職エージェントは

  • 市場価値を正確に判断してくれる
  • ヒアリングが丁寧なためマッチングミスが少ない
  • 求人が多い
  • 職場環境の調査が細かい

興味がある方は別で記事を書いているので読んでみてください。

転職エージェントについて解説している記事はコチラ↓

副業を行う

副業を行い、収入の柱を増やすのも年収を上げる有効な手段。

「本業ではなかなか収入を伸ばすことが難しい」
「年収は低いけど今の職場が気に入っているから転職はしたくない」
「転職するのも開業するのも勇気がない」
「薬剤師以外の仕事も挑戦してみたいけど薬剤師はやめたくない」

上記のようなお悩みを抱えている人には副業を特におすすめです。

本業の年収が上がらないなら、他で稼げばいいじゃない。

薬歴などで文章を書きなれている薬剤師はブログやnote、Kindle出版、webライターなどのライティング系の副業が向いていると思います。

実際私もそういった副業をしています。

また、副業を行う利点は単に収入が増えるだけではありません。

副業の最大のメリットは本業に依存しない状態になれること。

多くのサラリーマンは本業以外でまともな収入はありません。実はこれって本業の仕事に依存している状態

例えば、ある日会社の業績が悪くてボーナスを下げられたり人員整理で退職に追い込まれたりする可能性もゼロではありません。

そういった場合に副業で収入の柱を作っていると安心。副業をすることはリスク回避にもなるのです。

また、副業をしていると本業をしている時も心に余裕が生まれます。

例えば、
本業以外の収入がない状態で上司に嫌なことを言われると「腹立つけど辞めるわけにはいかないから我慢するしかないよな」と思ってストレスをため込んでしまいますが、
本業以外の収入がある状態で上司に嫌なことを言われても「いざという時は辞めればいいんだ」と思うことができるためストレスが軽減されます。

副業で本業以外の収入を得ることができれば、お金に関して本業に縛られる必要がなくなり心に余裕が生まれるのです。

心に余裕を持って仕事ができるので本業にも全力で取り組むことができ、プライベートで無駄に悩むこともなくなるでしょう。

プライベートの時間に仕事のことを悩むって本当に時間の無駄なんですよ。百害あって一利なし!

私も副業を始めてからは毎日が充実していますし、上司の嫌味も余裕でスルーできるようになりました。

他の記事では薬剤師におすすめの副業を紹介していますので、副業を始めてみたいという方は読んでみてください。

まとめ

この記事の内容をまとめると

  • 薬剤師が負け組と言われる理由は「収入の伸びの悪さ」と「医師との比較」によるところが大きい
  • 薬剤師は決して負け組ではない
  • 薬剤師が勝ち組になるためには「収入を伸ばすために行動すること」

いかがでしたか?

薬剤師は決して負け組ではありません。むしろ勝ち組になれると思いませんか?

「何かを成し遂げるために考えて行動できる人」は勝ち組になり「考えずにただ漫然と過ごす人」や「悩んでばかりで行動できない人」は負け組になります。

薬剤師で負け組になるような人は他の職業でも負け組になるでしょう。

この記事を離脱せずに最後まで読めたあなたは向上心が高い。今の自分を変えようとしているんだと感じます。

常に現状を改善するために考え、行動に移すことができればあなたはきっと勝ち組になることができるでしょう。

悩む前にまず行動しましょう。

ちなみに、私のおすすめの収入upプランは「高収入職場に転職し、副業を行う」です。参考にしてください。

では!

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